本記事では高血圧の人向けのシアリスとの付き合い方についてまとめていきます。勃起不全に悩んでいる方の多くが高血圧も同時に患っている場合が多くあります。EDと高血圧との間には関連性があるということですね。
高血圧の場合、安静時血圧が170/100mmHgを超えるような数値でない限りは、シアリスなどのED治療薬は問題なく使用することが出来ます。ただ高血圧症の人はシアリスの使用に際して以下のことを事前に理解しておく必要があります。
- 高血圧の場合はシアリスなどのED治療薬が効きづらいことがある
- 高血圧の治療で服用している薬がシアリスとの飲み合わせが悪いことがある
高血圧症の方のシアリスの摂取について不安に思うことがある場合は、臆することなくED治療専門医のいるクリニックに相談に行くようにしましょう。
目次
高血圧症の人はEDになりやすい
中高年の男性の多くがED（勃起不全）に悩んでいます。この理由としては、第一に加齢がありますが、それ以外にも高血圧があります。高血圧とEDとの間には明確な関連性があります。EDに悩む男性の多くは高血圧症も患っている場合が多くあります。
医学研究によると高血圧症の人がEDを発症している確率は27%から68%となっています。各研究によってバラつきがあるので確かなことは言えませんが、高血圧症の人のうち60%がEDだとするとかなりの強い関連があるように思えますよね。
本記事では、高血圧を患っている男性とED治療薬との接し方についてまとめていきます。「高血圧」「ED（勃起不全）」この2つのキーワードに心当たりがある方はぜひチェックして下さいね。
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高血圧になる理由
高血圧症と診断されるのは以下のような血圧になるような場合です。
- 最高血圧が140mmHg以上
- 最低血圧が90mmHg以上
そもそも中高年と呼ばれる年齢にさしかかると、なぜ高血圧になる人が増えるのでしょうか。その理由としては、第一に生活習慣の乱れがあります。
若い頃から続けている悪い生活習慣。そのたまりにたまったツケが中高年の高血圧として表出しているのです。以下に、高血圧の原因となる悪い生活習慣を紹介します。
塩分の過剰摂取
塩分の摂取量が多くなると血圧が上がってしまうと言われます。これは体内の過剰な塩分濃度を薄めようとするために、血液中に水分が多く摂り込まれるためです。血液量が増えることで血管の壁への圧力が増え、心臓にも負担をかけてしまうわけですね。
醤油や味噌を好む日本人は世界的にみても塩分の摂取量が多いとされています。この伝統的な塩分過多の食生活が高血圧の原因のひとつです。
暴飲暴食
栄養バランスの偏った食事を好き勝手食べ、アルコールも思うがままに摂取する。20代の若い頃からこのような暴飲暴食な食生活をしていると、そのツケとして慢性的な高血圧になってしまいます。特に、お酒の飲み過ぎは体内の血流量を増やす効果があり、高血圧に直結してしまいます。
ストレス
ストレスが血圧の上昇を引き起こすことは医学的に証明されています。精神的・肉体的なストレスがかかると交感神経が活性化します。アドレナリンがどんどん分泌されている興奮状態ですね。
この興奮状態においては心拍数も高くなり、血流量も高くなり、結果として血圧が高くなります。慢性的にこのようなストレスにさらされていると、次第に高血圧症になってしまうということです。
高血圧がEDを引き起こす理由
では、上記のような原因によって中高年を襲う高血圧症はいかにしてEDを引き起こすのでしょうか。以下に代表的な理由を2つまとめていきます。
血管が詰まることによるED
高血圧がEDを引き起こす理由のひとつに、高血圧による血流の悪化があります。高血圧の状態が続くと血管がボロボロになり血流が悪くなることになります。いわゆる動脈硬化ですね。
「勃起」という身体現象は、ペニスの海綿体に血が流れ込むことによっておこるものです。そのため、高血圧によって血流が悪くなってしまうとペニスへの血流量も下がってしまい勃起不全となってしまうのです。
治療薬によるED
また、他の理由として高血圧の治療薬の副作用としての勃起不全があります。高血圧でクリニックへ行くと以下のような治療薬を処方されることになります。
- 利尿剤薬
- β遮断薬
- カルシウム拮抗薬
- アンジオテンシンⅡ受容体拮抗薬
- ACE阻害薬
これらの薬、特に利尿剤薬とβ遮断薬は、副作用としてEDを引き起こす可能性が高いとされています。そのため、これらの医薬品で高血圧症を治療している方はEDになってしまう可能性があります。
高血圧でEDの場合、シアリスは使えるのか？
では、このように高血圧とEDとを同時に患ってしまっている場合、シアリスなどのED治療薬を使用することは出来るのでしょうか。結論から言うと、以下に述べる例外の場合を除いて、高血圧の人、高血圧症の治療をしている人はシアリスなどのED治療薬を使用しても問題ありません。
高血圧だとED治療が効きづらい？
ただ注意をしなければいけないことは、高血圧の場合、ED治療薬の勃起促進効果が効きづらくなる可能性があるということです。シアリスの勃起促進効果は、身体の血管を拡張し血圧を降下させることによって起こるものです。血圧を下げ血流をよくし、ペニスへの血液の流入をスムーズにするというものですね。
しかし、ここでもともとの状態で血圧が高い状態であった場合、ペニスの勃起に必要なレベルまで血圧を下げられない可能性があります。この結果として、ED治療の有効成分が十分な効果を発揮することができずに、ED改善効果も不十分なものになってしまいます。
ED治療薬が効きづらい場合は…
このように高血圧が原因となりED治療薬の効果が体感しづらい場合は、次の2つの対策がとられます。1つ目は、シアリスなどのED治療薬を空腹時、胃に食べ物が残っていない状態で摂取するとうことです。食事の影響を受けづらいとされるシアリスですが、空腹時のほうが効果を発揮できます。
2つ目は、2錠を同時に摂取したりなど、ED治療薬の摂取量を増やすということです。当然ですが、ED治療の有効成分であるタダラフィルなどの摂取量を増やすことで、その効果はより強いものになります。
ただ基本的にはシアリスは1回1錠となっています。飲む量を増やす場合には、医師の指導をきちんと受けるようにしましょう。余計な副作用のリスクを抱え込んでしまう可能性もあります。
高血圧でED治療薬が使えないケース
このように、基本的には高血圧であってもシアリスなどのED治療を使用することはできます。しかし、度を越した高血圧の場合、ED治療薬の使用が認められない場合があります。具体的には、安静時血圧が170/100mmHgより高くなる場合です。
このレベルまで血圧が高くなると、セックスをすること事態が危険な行為になります。性的興奮によって血圧がさらに上がってしまう可能性があるためですね。まずはこの異常に高い血圧をなんとかするのが先決です。セックスを考えるのはその後ということですね。
降圧剤とED治療薬との併用には注意
上記のように、基本的に高血圧の方であってもシアリスなどのED治療は使用することが出来ます。ただ、高血圧の治療で降圧剤を服用している場合には注意が必要です。一部の降圧剤はED治療薬の併用禁忌薬に指定をされています。併用禁忌薬を服用している場合はED治療薬を飲むことは出来ません。
しかし、併用禁忌薬でない降圧剤においてもED治療薬との併用には注意をする必要があります。なぜならばED治療薬にも血圧を下げる効果があるためです。そのため、降圧剤とED治療を同時に摂取すると、一時的に血圧が下がりすぎてしまうことがあります。その結果、立ちくらみ、めまい、貧血などになってしまいます。このため、降圧剤とED治療薬を使う際には自分の体調に注意を払いましょう。
以上、シアリスの併用禁忌薬や降圧剤などの併用注意薬については、「服用中の薬がある場合は？シアリスの併用禁忌薬と併用注意薬」という記事にて詳しく解説しています。心当たりがある方、気になる方はぜひチェックしてみて下さい。
まずはクリニックへ行くこと
以上、高血圧とED治療薬との関係についてまとめてきました。繰り返しになりますが、基本的に高血圧の人、高血圧の治療中である人であっても、シアリスなどのED治療薬は使うことができます。しかし、医薬品であるために、期待した効果を得られなかったり、思わぬ副作用に悩まされる可能性もあります。
もし、本記事を読んでみて、疑問・不安に思うことがあるならば、ED治療医のいるクリニックを訪れましょう。医師からの実際の指示は何よりも信頼できるものです。
多少の時間とお金はかかってしまいますが、今後の楽しいセックスライフのためと割り切ることが大事になると思います。ぜひ最寄りの専門医を探してみて下さいね。
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まとめ：高血圧の方のシアリス摂取の心構え
高血圧症と勃起不全には関連性があります。そのため、勃起不全に悩む男性の多くが、高血圧ぎみであることが多くあります。そのような高血圧症の男性であっても、度を越した高血圧の症状がないかぎりはシアリスなどのED治療薬を使用することが出来ます。
ただ、その時には以下のことに気をつけるようにしましょう。
- 高血圧の男性にはシアリスなどED治療薬が効きづらいことがある
- 高血圧の治療で服用している医薬品がED治療薬との飲み合わせが悪いことがある
以上のようなことを事前に確認し、高血圧であっても上手くシアリスと付き合っていきましょう。少しでも不安がある場合は、ED治療専門医のいるクリニックに行くのが安心です。
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